
近年、「終活」は高齢者だけのものではなく、20代・30代から考える“自分らしい人生の締めくくり”として広がりを見せています。
中でも今、静かに注目を集めているのが――「推し活終活」。
「推しと一緒に人生を終えたい」
「自分がいなくなった後も、“推し”への愛をちゃんと伝えたい」
そんな想いから始まる、今どきの終活のかたちです。
「推し活終活」とは?
「推し活終活」とは、好きなアイドル・声優・俳優・キャラクター・アーティスト・作品など、
“推し”への想いを自分の人生設計の一部に組み込む終活のスタイルです。
▼ 具体的には、こんなことを考える方が増えています:
- 推しグッズをどうするか
→「誰かに譲る」「供養してもらう」「推し神棚に飾ってもらう」など - お葬式で推しの曲を流してほしい
→「明るく見送ってほしいから」と、テーマソングやライブ映像を指定する人も - エンディングノートに“推し歴”や愛のメッセージを記録
→「私の人生の一部だった」と明記したい、という想い - SNSや動画配信などの“推しアカウント”の後始末
→「推しに迷惑をかけたくない」「投稿を残したい・削除したい」など具体的な希望を明文化
かつては「趣味の一環」とされていた推し活ですが、今では人生の価値そのものとして尊重されつつあります。
なぜ今、推し活終活が注目されているのか?
その背景には、以下のような社会的変化があります。
●単身・子なし世帯の増加
自分の持ち物や意志を託す「家族」がいない/頼れないという現実の中で、「推し活」を通じた自己表現が大切な軸になっています。
●終活の“パーソナライズ化”
「葬儀はこうあるべき」「遺品はすべて処分」ではなく、“その人らしさ”を大切にした終活が増えています。
●オタク文化・サブカルの社会的市民権
推し活はもはや特殊ではなく、“人生を豊かにする行動”として広く認知されるように。
その流れから、エンディングにも推しへの愛を込めたいと願う人が自然と増えてきました。
「推し活終活」は、誰のため?
最初は「自分のため」の終活かもしれません。
でも実はそれが、残される人たちへの“優しさ”にもつながっています。
- どれが思い入れのあるグッズなのか?
- アカウントやサブスクはどうすればいいのか?
- 推し活に関する遺志をどう扱えばいいのか?
何も情報が残っていないと、遺族や周囲は困惑してしまいます。
エンディングノートやデジタル終活を通じて、自分の想いを残しておくことで、心残りのない終活を実現できるのです。
推しと一緒に、“自分らしい最期”を描くために
終活とは、死を意識することではなく、“よりよく生きるための準備”です。
そこに「推し」という自分の価値観があるなら、それを正面から大切にする終活があっていい。
「最期まで推しと一緒にいられたら幸せ」――その想いが、あなたの人生をもっと前向きにしてくれるかもしれません。
ホームハンズでは、“あなたらしい終活”を応援しています
終活には、正解もマニュアルもありません。
あなたの人生に「推し」がいるなら、それをきちんと未来へつなげていくことも、立派な終活のひとつです。
「推しグッズを整理したいけど処分はしたくない」
「生前整理や片付けの相談(訪問対応も可能)をしたい」
など細やかなご希望にも、私たちは真摯に耳を傾け、最適な形をご提案いたします。
終活は、もっと自由で、自分らしくていい―――
ホームハンズは、そんな想いに寄り添い続けます。